ボクシングの階級一覧

ボクシングの階級一覧

ボクシングの階級が多すぎて覚えられなあああい!!!

そんな方のために階級を一覧にまとめてみました!

 

◎ボクシングの階級一覧表

ヘビー級(90.72kg超)

クルーザー級(90.72kg以下)

ライトヘビー級(79.38kg以下)

スーパーミドル級(76.20kg以下)

ミドル級(72.57kg以下)村田諒太選手の階級!

スーパーウェルター級(69.85kg以下)

ウェルター級(66.68kg以下)

スーパーライト級(63.50kg以下)

ライト級(61.24kg以下)

スーパーフェザー級(58.97kg以下)

フェザー級(57.15kg以下)

スーパーバンタム級(55.34kg以下)

バンタム級(53.52kg以下)井上尚弥選手の階級!

スーパーフライ級(52.16kg以下)井岡一翔選手の階級!

フライ級(50.80kg以下)

ライトフライ級(48.99kg以下)

ミニマム級(47.61kg以下)

 

なぜそれぞれの体重制限が中途半端な数字なのかというと、本来はkg(キロ)ではなくlb(ポンド)表記だからです。

ボクシングの発祥でもあるイギリスではポンドという単位を使うのが一般的なため、それが広まりました。 

ちなみに1ポンドで453.6グラムです。

お肉屋さんのメニューにあるワンポンドステーキは453.6グラムのステーキということですね。

 

傾向としては体重が軽いほどスピードのあるボクシング、体重が重いほどパワーのあるボクシングになりやすいですが、近年は軽量級でもKOを量産するボクサーがいたり、逆に重量級でもスピードも兼ね備えたボクサーも増えています。

皆さんご存じ井上尚弥選手も軽量級ですが、パンチ力があってKO率も凄いですよね!

 

また、最近よく聞く「2階級制覇」「3階級制覇」というのは、どれかの階級でチャンピオンになったあとに違う階級でもチャンピオンになることを指します。

チャンピオンを経験していればOKですので、同時に2つ以上の階級でチャンピオンで居続ける必要はありません。

例えば井上尚弥選手はライトフライ級でチャンピオンになり、1度防衛してからライトフライ級王座を返上してスーパーフライ級に挑戦…という流れで2階級制覇、3階級制覇を果たしています。

 

日本人はいわゆる軽量級の選手が多く、バンタム以下ぐらいの階級のボクサーがほとんどです。

重い階級での世界チャンピオンは竹原慎二さんや村田諒太選手のミドル級が最重量。

無差別のヘビー級では藤本京太郎選手のWBOアジア太平洋ヘビー級王座が最高となります。(現在はボクシングを引退しK-1にてキックボクサーとして活躍中)

というかヘビー級は日本チャンピオンすら歴代でも片岡昇さん、藤本京太郎選手、上田龍選手の3人しかいません。

片岡昇さんが1958年に王座を失うと、その後藤本京太郎選手が2013年に王者になるまで56年もの期間王座は空位でした。

日本人の重量級がいまいち世界で結果が残せない理由はやはり練習相手が少ないことでしょう。

ジム内に同階級の選手がいないことも少なくないでしょうし、そうなるとなかなか経験を積むのも難しいものです。

階級の名前の由来

ボクシングの階級の名前ってどうもしっくりこないですよね。

ミニマム級とかヘビー級とかはイメージしやすいですが、バンタム級とか…軽いの?重いの?って感じです。

昔はライト級、ミドル級、ヘビー級ぐらいしかなかったそうです。

軽いという意味なのに約62kgと実際は割と重めなライト級ですが、当時は一番軽い階級だったんですね。

このへんは言葉も分かりやすいですよね。

ただここから間の階級をつくるとなったときに四苦八苦するわけです。

ライトより軽いってどれぐらい?と。

日本語で言うと軽い級よりさらに軽い級をつくるわけです。

うーん、これは難しい。

その結果つくられたのがフライ級(ハエ)バンタム級(ニワトリ)フェザー級(羽毛)…まあネーミングセンスに関してはノーコメントとしましょう。

ですがなんでニワトリより羽毛のほうが重い階級なんでしょうね?謎です。

ちなみにウェルター級の意味は強打や雑多(波、うねりという説も?)、クルーザー級は巡洋艦…なんだか急にネーミングの毛色が変わりましたね。

なぜ階級を分けるのか

ボクシングがこれだけ階級が分かれているのにはしっかりと理由があります。

一番の理由は公平に試合をおこなうためです。

「体重が2kg変わるぐらいでそんなに変わるの?」と思われると思いますが、そんなに変わるんです。

自分より体重の重い相手と実戦をおこなうとわかりますが、パンチ力が全然違います。

そうなると試合後のダメージも計り知れないので、階級の細分化は選手の安全の為とも言えますね。

細かく階級を分けることで安全に不公平なくボクシングの試合をおこなえるのです。

 

また、興行収入的な理由もあると言います。

ボクシングのタイトルマッチでは多額のお金が動きます。

階級を増やすことでタイトルマッチも増やせます。

ラスベガスでのボクシング世界タイトル戦などではチケット販売はもちろんのこと、ペイパービュー(ネットやTVでの観戦)、賭けなどもあり経済効果がすごいです。

つまりタイトルマッチが頻繁におこなえるようになることで運営側も儲かるということですね。

 

ただ、階級が増えるというのはそれだけ世界チャンピオンの人数も増えるということで、世界チャンピオンの価値が下がってしまうんじゃないか?という意見も耳にしますね。

 

ちなみに昔は日本ボクシング界の階級にはジュニアミドル級のようにジュニア○○級といった名称を使用していました。

ですが1998年に世界的に名称が統一となり、スーパーウェルター級のようにスーパー○○級という呼び方をするようになりました。

女子ボクシングの階級は?

女子ボクシングの場合はミニマム級より軽いアトム級(46.26kg以下)が追加されています。

また男子のクルーザー級にあたる79.38kg以上をヘビー級(無差別級)としています。

このあたりは男女での平均身長の違いを考慮してということでしょう。

お笑いコンビ南海キャンディーズのしずちゃんこと山崎静代さんは当初ヘビー級またはひとつ下のミドル級でエントリーしていましたが、国内には同じ階級の相手がなかなかおらず、大会出場者が山崎静代さん1人だけということもありました。

アマチュアボクシングの階級は?

アマチュアボクシングの階級はプロボクシングほど細かく分かれてはいません。

プロボクシングでは17階級ありますが、2020東京オリンピックのアマチュアボクシングでは8階級でした。

女子もプロの17階級に対してオリンピックでは4階級です。

アマチュアボクシングはプロボクシングと比べて、倒すというよりは的確にパンチを当ててポイントを稼ぐことに重きを置かれてますので、そのへんの競技性の違いもあるのでしょう。

他の格闘技では?

ちなみに今回紹介した階級の一覧はあくまでボクシングの階級一覧です。

キックボクシングや総合格闘技、プロレスなど他のスポーツでもクルーザー級やヘビー級などといった名称は使われています。

ですが例えば同じクルーザー級でもボクシングと同じ90.72kg以下ではなく102kgだったり88kgだったりさまざまです。

団体ごとに違う場合もありますので、ややこしいことになっていますね。