プロボクサーの減量方法について記事にします。
本題に入る前に、まずよく聞かれる質問にお答えします。
「なんで減量するの?」
これ、めっちゃ聞かれますが現在17階級あるボクシングの階級。
階級ごとの平均で約2キロの体重差があります。
一般の人からすれば「2キロなんてすぐに増減するし力の差もさほど変わらない」とお思いでしょうが、この2キロの差はめっちゃデカイ!
ボクサーの計量時の体脂肪率は平均で5~8%とギリギリまで体脂肪を削ってほぼ筋肉のみの身体に仕上げます。
つまり、1つ上の階級の2キロというのは筋肉量が2キロ重いということになります。
ウェイトトレーニングで筋肉だけを増やし、かつ動きのスピードを落とさずに体重を2キロ増やすというのは並大抵のことではありません。
さて、本題に入ります。
プロボクサーの減量は平均で7キロ~12キロ程落とします。
期間は1カ月という人が多いです。何故そんな短い期間で減量するのかというと、食事制限をすると普段の練習に差支えがでてしまうので短い期間で落とすといった方法で減量を行います。
具体的な食事内容としては、高たんぱく低カロリーのバランスの食事方法を取っています。
これは筋肉量を落とさない為です。
一昔前までは1カ月前くらいから脂質のカットに加えて、炭水化物や水分量も少しづつ減らしていくというやり方をとっている方が多くいましたが、
現在はこの期間は高たんぱく低脂質の食事を心がけ、炭水化物や水分は普通に摂取します。
運動内容は、試合に向けたスパーリング練習や激しいサンドバッグ打ちなど消費カロリーの多い練習が増えます。
2週間前くらいになると体重の落ち具合を見ながら炭水化物量も減らしていきます。
1週間前になると調整期間に入るのでスパーリングをやめて運動量も減らし軽いジョギングや縄跳び、シャドーボクシングなどを行います。
しかし、ここからが本当の辛い減量の始まりです。。
この時期でリミット体重の3キロオーバー。
極限まで絞り切った体脂肪から体重を3キロ落とす最終手段は『水分カット』です。
喉が渇いても水を飲まずにうがいをしたり飴を舐めたりガムを噛んで喉の渇きをまぎらわします。
計量3日前になるとサウナスーツでランニングや銭湯のサウナに行って汗を流しほとんど水を飲まずに過ごします。
腹が減ったという感覚が無くなって、とにかく水が飲みたいと思うようになります。
夜も寝れないしこの時がほんま地獄ですね。。
以上!プロボクサーの減量方法をご紹介致しました。
あとがき
いかがでしたでしょうか?プロボクサーめっちゃ過酷ですよね!
忠告しておきますと、あくまでプロボクサーの減量方法です。
減量とダイエットは全く別物です。
プロボクサーは前日計量で試合当日の体重増は少ない人で3キロ、多い人だと8キロ程1日で体重が増えています。
ボクシングという競技で最高のパフォーマンスを出す為にあえてリバウンドする方法を取っています。
極端な脂質制限や糖質カットや水分カット、サウナスーツを着て運動などは全くダイエット効果はありません。
『汗をかく』『水分を減らす』は脂肪では無く水分量が減るだけで危険です!
ダイエット目的の方はマネしないでくださいね。
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