ボクシングとキックボクシングのパンチの違い

ボクシングとキックボクシングのパンチの違いについて

ボクシングとキックボクシングのパンチの違いについて

 

ボクシングとキックボクシングの違いその1【構え方】

まず【構え方】が異なってきます。

もちろんボクシングにも人それぞれのスタイルがありますので一概には言えない部分もありますが、基本ボクシングでは足幅が少し広めに構えて腰を下ろし低く構えることが多いです。

この構えになることで下半身が安定し腰の入った強いパンチが打てます。

そして足が踏ん張れるので蹴り足も強くなり遠い距離からでもパンチを相手に当てることが可能になります。

 

ボクシングとキックボクシングの違いその2【ステップ】

こまめに素早いステップを踏むこともボクシングの構えの特徴です。

キックボクシングでこの構えをすると瞬時にキックが出なくなりますし、ローキックなどのキックに対するディフェンスも遅れてしまいますので足を広く構えたりステップを多く踏むことはありません。

そのためステップの違いもボクシングとキックボクシングの違いと言えるでしょう。

 

ボクシングとキックボクシングの違いその3【距離感】

次に【距離感】は先ほどお伝えしたようなボクシングの遠い距離から踏み込んでパンチを打つ距離はキックボクシングではパンチではなくキックの距離になります。

キックボクシングでパンチを当てる距離はボクサーのパンチの距離よりも少し近くなります。

 

ボクシングとキックボクシングの違いその4【至近距離の戦い方】 

【至近距離の戦い方】も異なってきます。

ボクシングでは至近距離になるとボディーやフックなどのパンチの打ち合いになります。

キックボクシングの至近距離ではあまりパンチは打ち合わずに首相撲からの膝蹴りなどになることが多いです。

 

ボクシングとキックボクシングの違いその5【よけ方】

次に【よけ方】です。

ボクシングではインファイター(至近距離で打ち合う)に多くみられるウェービングというパンチのかわし方を使うことが多いですが、キックでこの動きを使うとミドルキックなどをもらってしまうのであまり使うことはありません。

 

ボクシングとキックボクシングの違いその6【重心の高さ】

【重心の高さ】はボクシングでは常に中腰になります。それは相手のパンチに素早く反応することや、腰の入った強いパンチを打てるようにする為です。

キックだとあまり低く腰を落とすことはありません。それは相手のハイキックや膝蹴りなどに対応する為です。重心がどうしても高くなるのであまりボクシングのような腰の入ったボディーブローなどを打つことはありません。

いかがでしたでしょうか?上記のような内容がボクシングのパンチとキックのパンチの違いになります。

 

 

これだけ違いがあるので、単純にボクシングが強ければキックボクシングが強いとは言い切れませんし、逆にキックボクシングでパンチがすごくてもボクシングでも強いとは言い切れません。

 

ちなみにですが、空手やムエタイなんかも構え方やパンチの打ち方は違います。

ひとえに格闘技と言っても細かいルールや技が違ったり、また同じ競技でも選手によってパンチやキックの特徴が違ったりします。

「この選手は元々なんのスポーツをやっていたのか?」なんてことを知ったうえで試合を観るとその特徴が分かったりして楽しいですよ。