まるで決闘?『ラウェイ』がえげつない!

立ち技最強格闘技ラウエイ

ラウェイという格闘技をご存知ですか?

分類としてはキックボクシング系ではあるのですが、その中でも最も過酷と言えるかもしれません。

『地球上で最も危険な格闘技』と言われるほどです。

というのもボクシンググローブはつけませんし、他にも「えっ!?それありなの!?」といったルールが沢山なのです。

そんなラウェイの魅力を紹介していきます。

 

 

立ち技最強格闘技と聞けば、おそらく大体の人はムエタイか相撲と答えるでしょう。練度によって空手も最強の一角には数えられるかもしれませんね。

ただ、世界には私達の想像を超える格闘技がまだまだ眠っているのです。

 

 

ラウェイという名前はおそらく聞いたことのない人の方が多数だと思います。

ラウェイとは神聖な格闘技とされているミャンマーの国技です。日本における相撲みたいな立ち位置の格闘技ですね。

  

興行としてよりも神事として執り行われており、選手は強さよりも格闘家としてのマナーを重要視されています。 

相手選手を罵倒したり、格闘家としてと著しく公序良俗に反する行いをすれば、選手資格を剥奪されてしまうのだとか。

個人的には相手選手を煽って試合を盛り上げるような演出があまり好きではないので、こういった人としてあるべき姿を体現しなさいというようなルールはすごく好感が持てますね。

ラウェイのルール

ラウェイのルールを紹介していきますが、格闘技というよりは神事のため、少し変わったルールも存在します。

 

◎試合の流れ

3分5ラウンド(インターバル2分)でおこなわれます。

判定決着は存在せず、勝敗はKO(ノックアウト)のみとなります。

キックボクシングと同じように、ダウンして10カウントで立ち上がれなければKO負けです。

といっても延長ラウンドがあるわけではないので、引き分けで終わることも少なくありません。

1ラウンドで3回または1試合合計で4回ダウンしてしまうとTKO(テクニカルノックアウト)負けとなります。

 

そしてラウェイならではの特徴的なルールのひとつが『タイム』の存在です。

選手またはセコンドがレフェリーに要請することで、インターバルとは別に2分間の休憩時間をとることができます。

ダウン中にもタイムをとることができるので、10カウントの途中でタイムをとって休憩すればほぼ確実にKOを免れることができます。

私はこのタイムというルールを聞いたときに「しんどくなったら休憩できるって楽だな」と思ったのですが、実際は全然そんなことありませんでした。

というのも先ほどのダウン中にタイムができるというルール。

これは逆に言えば『どれだけひどいダメージでダウンしても、タイムがかかれば2分後に試合が再開させられてしまう』ということです。

ボッコボコにされて失神してダウンしたら普通はそこで試合終了です。

記憶が飛んでいることもあります。

ですがラウェイの場合そこでタイムがかけられます。

2分もあれば意識も回復しますので再び立ち上がり試合再開…。

選手のインタビューで「記憶がないまま戦っていた」というコメントを聞いたときはゾッとしました。

 

また、試合中の怪我や流血がひどければドクターストップやレフェリーストップもあるのですが、キックボクシングと比べるとだいぶ緩いです。

「えっこれだけ血出てるのにまだ試合止めないの?」って心配になるぐらい止めないです。

 

 

◎服装

・赤または青のショートパンツを着用

・手にはバンテージとして医療用包帯を巻く

・お守りは落とさないように手首や腕にしっかりと巻く など

 

医療用包帯なので、キックボクシングのバンテージと比べてもかなり薄いことが想像できます。

そして格闘技でお守りに関してのルールがあるのは初めて見ました。

このあたりも神事であるという伝統がうかがえますね。

 

 

◎禁止行為

・噛みつき、目潰し、唾を吐きかける、倒れた相手を攻撃し続ける、髪を引っ張る、首を絞める

・周囲の人間に失礼な態度をとる

・対戦相手を罵倒する など

 

噛みつきや目潰しが反則なのは当然です。

肘はオーケーなのも珍しくはありません、ムエタイもそうですしね。

ですがなんと頭突きも反則ではありません。

私、頭突きオーケーな格闘技は初めて聞きました。

もちろんヘッドギアなどはなく、そのまんまの頭で頭突きオーケーです…怖すぎですね。

日本人のラウェイ選手

ラウェイはミャンマーの格闘技ですが、日本人でもミャンマーに挑戦してことのあるファイターはいます。

現役選手でラウェイ経験が豊富なのは南雲大輝選手(当時は金子大輝)、渡慶次幸平選手の2人でしょうか。

 

南雲大輝選手は元々キックボクシングをしていましたが、2016年に初めてラウェイのリングに立ちました。

ここからラウェイを主戦場として戦うようになります。

本場のミャンマーで勝利を積み重ね、2017年には日本人初のミャンマーラウェイ現地チャンピオンに輝きます。

その後現在は日本のキックボクシングK-1にて活躍中です。

 

渡慶次幸平選手は元々総合格闘技パンクラスで活躍していて2017年に初めてラウェイの試合をおこないます。

デビュー戦のピャン・トゥエ戦では素手の打撃や頭突きを何度も喰らい顔面の腫れによるドクターストップでTKO負け。

試合の映像はYouTubeにもあがっていますが、見るのも怖いほど顔面が大きく腫れあがっていました…。

しかしこの試合の反響は凄かったそうでここからラウェイが主戦場になり、2018年には見事王者に輝きます。

渡慶次選手は現在もラウェイの選手として戦っていて、日本でも定期的に試合をおこなっています。

最近では10月6日後楽園ホールで見事TKO勝ちを収めました。

 

他にはK-1で活躍したコスプレファイター長島自演乙雄一郎選手や、RIZINにも参戦しているプロレスラー奥田啓介選手もラウェイの出場経験があります。

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コメント: 6
  • #1

    関 ジュンキ (月曜日, 27 11月 2023 21:15)

    あああ


  • #2

    山本 太郎 (月曜日, 27 11月 2023 21:16)

    ためになった

  • #3

    塚元斗夢 (月曜日, 27 11月 2023 21:19)

    山本太郎さん》》お読みいただいてありがとうございます!

  • #4

    ううう (木曜日, 30 11月 2023 12:05)

    こわいT-T

  • #5

    塚元斗夢 (木曜日, 30 11月 2023 12:55)

    ううう》》自分は格闘技経験者ですが、絶対にやりたくないです(笑)

  • #6

    近藤琉聖 (金曜日, 26 1月 2024 18:15)

    こわいww