プロボクサーの生活ってどんなの?

プロボクサーの生活とは

意外と一般の人が知らないプロボクサーの日常生活について記事を書きます。

まず前提にプロボクサーになるには日本プロクシング協会(JBC)に加盟しているボクシングジムに所属する必要があります。

ジムで練習を続けているうちに所属しているボクシングジムの会長やトレーナーに声をかけられてプロテストの申し込みをします。

プロテスト当日にプロテスト受験者と体重が近い人同士で2ラウンドのスパーリングをして実力を審査されます。

テストに合格すれば晴れてプロボクサー(c級)になります。

C級ボクサーというのは4ラウンドの試合が出来るボクサーのことをいい、ちまたでよく耳にすることが多い「4回戦ボクサー」というのがこれにあたります。『4回戦で4勝すれば6回戦になり6回戦で2勝すれば8回戦(A級ボクサー)になります』

4回戦プロボクサー(c級ボクサー)のファイトマネーは6万円程度から33%がジムに引かれた残り40200円分のチケットが渡されます。

そのチケットを売った分がファイトマネーとなります。

プロボクサーの年間の試合数は平均で3試合程度ですので40,200円×3回=120,600円が年収となります。

到底、生活は出来ませんので昼はアルバイトをしています。

日本チャンピオンでもアルバイトをしているのが現状です。

 

朝起きてアルバイトに行くまでにロードワーク(ランニング)を平均で3~10キロ程度行います。

ボクシングは持久力と瞬発力の両方が必要な競技ですので日によって長距離走でマイペースに10キロ程度走る日もあれば、800m走(流して走って約3分)を5本程度行ったり、あるいは全速力で短距離走を行ったり様々なロードワークを取り入れます。

 

アルバイトが終わったら19時くらいからボクシングジムでジムワークを2~3時間程度行います。

「え?意外と少ない」と思われるかもしれませんがボクシングの練習はとてもハードなものになるのであまり長時間出来るものではありません。

具体例としてはストレッチ⇒縄跳び3R⇒シャドーボクシング3R⇒ミット打ち3R⇒マスボクシング3R⇒シャドーボクシング1R⇒サンドバッグ5R⇒縄跳び3R⇒腹筋や体幹トレーニング20分程度⇒ストレッチ

基本メニューはこんな感じですが日によってはサンドバッグ連打など追い込む(心拍数を極限まで上げる)日が週2回程度あります。

試合が決まれば減量に加えスパーリング練習などの頻度が増えます。

この『ロードワーク』⇒『アルバイト』⇒『ジムワーク』を月曜日~土曜日まで繰り返し行います。

日曜日はボクシングジムが休みのところが多いです。

 

塚元もプロボクサーの時は「金にもならへんし毎日何してんねやろ俺ー?」って何度も思ったことがありました(笑)

これ、日本のボクサーは誰しもが思いながらやっているボクサーあるあるです!

でもなんやかんやで10年くらいボクシングやってこれたのはボクシングが好きやし他のスポーツには無いボクシングだけの魅力があるからです!

これは、説明が難しい!!

やったことある人にしかわからへんとは思いますが、一言で言うたら「生き方」です。

以上、日本のプロボクサーの生活についてでした!!