![ボクシングのコンビネーション](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s10fdfe2379c23f0a/image/i1bc1fd30c27f2a7b/version/1632896449/%E3%83%9C%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%81%AE%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%93%E3%83%8D%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3.jpg)
ボクシングのパンチはジャブ・ストレート・フック・ボディ・アッパーといった種類がありますが、どれも単発で思いっきり打っても相手にはなかなか当たりません。
複数のパンチを連続で繰り出す『コンビネーション』を練習する必要があります。
ボクシングのコンビネーションの中でも最も基本的かつ重要なのが『ワンツー』
ジャブとストレートを連続で繰り出すコンビネーションで『パン、パン』と単発2発になってしまうのではなくしっかり『パンパン!』と連続でパンチを繰り出します。
コンビネーションのパターンはどんどん増えていきます。
三連打、四連打といったかたちで連続で手を出します。
ディフェンス側も連続でパンチがくるとガードするのが難しくなるので当たりやすくなります。
ボクシングのコンビネーションは自分から攻めていく場合ばかりではありません。
別記事で『ダッキング』『ウィービング』についてもお話していますが、相手のパンチをかわしてそこからコンビネーションにつなげるという形もあります。
相手の右ストレートを左にかわして左ボディ左フック右ストレート!とコンビネーションを決めれば相手は対応できず3連打をもらってしまうというわけです。
ボクシングの攻撃は手しか使えません。
そのためコンビネーションは顔面とボディへのパンチを組み合わせるのも有効です。
ボディへのパンチで相手のガードが下がったところに顔面への叩きこむ!そんな流れは理想ですね。
ジャブが相手に当たってから「あ、ジャブが当たったから続けてストレートも出してみようかな」それでは間に合いません。
コンビネーションになりません。ただのパンチ2発になってしまいます。
無意識で得意のコンビネーションが出せるように日頃からボクシングジムで練習しておきましょう。
あえてコンビネーションのタイミングをずらす
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上記でワンツーの場合は素早く2発目を打とうという話をしましたが、あえてワンの後に一瞬間をおいてからツーを打つというテクニックもあります。
使い方としては試合が始まってしばらくは普通のリズムでワンツーを打ちます。
まずは相手に「こいつのパンチのリズムはこんな感じね」と思わせるわけですね。
そう思わせてから違うタイミングで打つことで相手は「おもてたんと違う!」となりヒットするわけです。
このようにボクシングでは「基本は○○だけどあえて~」というコンビネーションを放つことが有効になることもあります。
うーん、ボクシングって奥が深い!
コンビネーションの例
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やはりボクシングにおいて基本のコンビネーションはワンツーになります。
フックとかアッパーとかできたほうがかっこいいなあ、と思う方は多いでしょう。
確かに派手なパンチで倒せるとかっこいいですよね。
しかし強いボクサーはみんなワンツーが強いです。
練習ではフックやアッパーはほとんどやらないという選手もいます。
何年もボクシングジムに通ってプロボクサーになって試合も出ていたけどコンビネーションはワンツーしか教えてもらったことがない、という話も聞いたことがあります。
(これは深い話なのかボクシングジムの怠慢なのかはわかりませんが…)
まずはボクシングジムに着いたらシャドーボクシングやミット打ち・サンドバッグ打ちで精度が高く速く強く打てるように練習しましょう。
そしてマスボクシングやスパーリングなどの実践練習ではステップワークや細かいジャブなども交えながら、いかに良いワンツーを当てるかを考えて戦います。
ミット打ちの後はトレーナーに、スパーリングの後は対戦相手に感想を聞いてアドバイスをもらいましょう。
するとトレーナーからは「もっとこうしたほうがいいよ」、対戦相手からは「こういうふうにされるともっと嫌かも」といったアドバイスをもらえます。
そしたらまたそのアドバイスを思い出しながら練習です。
これが上達の近道です。
ワンツーの場合に限らずなにをするにも同じことが言えます。
といっても「やっぱりフックやアッパーも使いたい!」という方の為に今回はワンツーからフックやアッパーに繋げるコンビネーションもご紹介しておきましょう。
※左右の表記はオーソドックススタイルの場合のためサウスポースタイルの方は逆でお考えください。
◎ボクシングのおすすめコンビネーション①ワンツー左フック右ストレート
フックはジャブやストレートと比べるとモーションが大きくリスクも高いパンチです。
そのため最初に他のパンチを打ってから繋げることでリスクを最小限にすることができます。
まずワンツーを打ってから左フックに繋げるのですが、ここで注意点がひとつ。
「フックに繋げる場合、ワンツーの打ち方が通常時と異なります」
どういうことかというと、ストレートとフックのリーチの違いがあります。
ストレートは肘を伸ばして打ちますが、フックは肘を曲げた状態で打ちます。
つまりストレートで肘が伸び切った状態で相手に当たる距離の場合、フックは相手まで届かないのです。
じゃあどうするかというと、フックに繋げる場合はワンツーは伸ばしきりません。
フックが届く距離でワンツーを打つのです。
そしてそこからトドメの右ストレート。
最後のパンチに最も力をこめて打ちましょう。
それまでのコンビネーションは最後の右ストレートを当てる為の布石だと考えていただいてかまいません。
◎ボクシングのおすすめコンビネーション②ワンツー左フック右アッパー
最後の右ストレートを右アッパーに変えたバージョンです。
途中まではコツは①と同じ。
最初の三連打に対するガードでアゴががら空きになったところにガツーンと強烈な右アッパーをお見舞いしてやりましょう。
この他にもボクシングには様々なコンビネーションがあります。
どんなふうにコンビネーションを繋げば当たるかな?と考えながらやることでボクシングはどんどん楽しくなりますよ!
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