プロボクサーのライセンスの種類について

プロボクサーのライセンスの種類

プロボクサーのライセンス(資格)には種類があることをご存知でしょうか?

ボクシングジムにてトレーナーのもとで練習を繰り返し、JBC主催のプロテストに合格することでプロボクサーのライセンスを取得。

晴れてプロボクサーの仲間入りとなります。

しかしプロボクサーの中でもC、B、Aとライセンスの種類があり、基本的にCからスタートし、実績を積み重ねることでB、Aと上がっていきます。

 

ちなみに、テレビでボクシングを観られる方はボクシング=12ラウンドのイメージが強いかもしれませんが、これもプロボクサーのライセンスの種類によっても変わってきます。

 

C級プロボクサーライセンス

基本的にはここからスタートします。

4回戦(4ラウンド)の試合に出場することができます。

 

B級プロボクサーライセンス

C級ライセンスのプロボクサーが4回戦の試合で4勝することで昇級します。(引き分けは0.5勝とカウント)

6回戦(6ラウンド)の試合に出場することができます。

 

A級プロボクサーライセンス

B級ライセンスのプロボクサーが6回戦の試合で2勝することで昇級します。(引き分けは0.5勝とカウント)

8回戦(8ラウンド)以上の試合に出場することができます。

ここから実績を積み上げて日本ランキングに載り、日本ランキングを上げて日本チャンピオンに挑戦。

さらに世界ランキングを積み上げて世界チャンピオンに…道のりは長いですね!

 

ちなみに世界戦は12ラウンドですが、日本のタイトル戦は10ラウンドでおこなわれます。

アマチュアの実績があれば飛び級になることも

アマチュアの実績があるプロボクサー

上記のようにプロボクサーのライセンスには種類があり、基本的にはC級から徐々に実績を積み上げて…とする必要があるのですが「デビューから5試合でチャンピオンになりました!」みたいなニュースを聞くことありますよね。

例えば井上尚弥選手はプロ4戦目で見事日本チャンピオンに輝いています。

 

井上尚弥選手がこの偉業を達成できた理由としてまずアマチュアでの実績があります。

高校1年生で国体などで日本一になり、3年生で世界選手権にも出場しています。

こういった実績が評価され、プロ初試合もいきなりA級でスタートしました。

その後も実力が評価されてどんどん強い相手と試合が組まれていったということですね。

他にもキックボクシングで実績があってこういった道を進める場合もあります。

 

このような突出した実績があればプロボクサーのライセンスを取得して数試合でチャンピオンも可能ということですがまあこんな例はなかなか特殊です。

基準としてはアマチュアボクシングで5勝以上していればC級テストは免除。

アマチュアボクシングで日本ランキング10位以内や高校チャンピオンの場合などはいきなりB級テストに挑戦できます。

普通はC級からのスタートだと思っておいて間違いないでしょう。

 

 

いかがでしょうか?

いざライセンスを取得してプロボクサーになってもさらに種類わけされているのはあまり知らなかったのではないでしょうか?

着々と実績を積み上げて世界一のプロボクサーを目指しましょう!

ライセンスがいるのはプロボクサーだけじゃない

プロボクサーになるにはライセンスが必要でさらにそのなかでも種類が分かれていることが分かっていただけたと思います。

ですがライセンスが必要なのはプロボクサーだけではありません。

 

トレーナーやセコンドにもライセンスが存在します。

トレーナーライセンスを取得することでプロボクサーの専属トレーナーになったり、セコンドライセンスを取得することで試合のセコンドに付くことができます。

 

ではどうすればこういったライセンスを取得することができるのでしょう?

知識が必要だから筆記試験?あるいは実際に指導する実技試験があるのでしょうか?

 

答えはズバリ、ジムの会長が申請すればとれます。

 

「えええーーーーーっ!!?」って感じですかね(笑)

ようするに所属するジムの許可があればいいわけです。

ただ、ほとんどのジムのトレーナー・セコンドはそのジムの元プロボクサーであることが多いです。

ボクシング未経験からボクシングトレーナーライセンスを取得するのは少し難易度は高いかもしれません。

ですがあのボクシング世界チャンピオン長谷川穂積さんのトレーナーは山下正人さんといってプロどころかアマチュアボクシングすら経験がありません。

そんな人が世界チャンピオンを育て上げたのだからすごいですよね。

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